一昨日結婚式を挙げられた、齋藤 悠・明香御夫妻が、今日、山形南部教会に来られています。歓迎の拍手をしたいと思います。
この結婚式を迎えるにあたって、二人がどれだけ多くの祈りをしてきた事でしょうか?また、二人のためにどれだけ多くの人達が祈ってきたことでしょうか。
その祈りに神様が、答えて下さって、一昨日の祝福された素晴らしい結婚式にりました。
今日の中心の御言葉は、14節です。
「彼らは皆、婦人たちやイエスの母マリア、またイエスの兄弟たちと心を合わせて熱心に祈っていた。」
イエス様は、よみがえられた後、何度も弟子たちのところに行かれました。そして、40日間この地上におられて、オリーブ山から、よみがえられた姿で天にお帰りになりました。
弟子たちは、いったい何が起きたのかよく分かりませんでした。けれども、イエス様の言葉が、心に残っていました。「あなたがたの上に聖霊が降ると、あなたがたは力を受ける。」
(8節)「イエス様は、私たちに聖霊を送ってくださるとおっしゃったね。」「そうすると、私たちは力を受けて、イエス様のことを伝える人になるとおっしゃったよね。」
そこで、使徒たちは、オリーブ山からエルサレムで泊まっている家に帰りました。部屋には、使徒たちや、イエス様に従ってきた人たち、そして、イエス様のお母さんのマリアと家族など、約120人の人たちが集まって心を合わせて熱心に祈っていました。
すると、弟子の一人のペトロが立ち上がって、みんなに言いました。「みなさん、仲間だったイスカリオテのユダがいなくなったので、私たちは11人になってしまいました。聖書の詩編には「ユダの仕事は他の人がするようになる」と書かれています。それで、それで、イエス様といつも一緒にいた人の中からもう一人選ぶことにしましょう。」
みんなも「そうしよう」と賛成しました。
ペトロは、続けて言いました。「イエス様がバプテスマのヨハネから、バプテスマをお受けになってから、どのような素晴らしい御業をなさったのかを、良く知っている人を選ばなければなりません。わたしたちは、イエス様の十字架と復活の証人です。そのことを伝えなければなりません。」
そこで、使徒たちは、だれがいいかを相談しました。そこで、バルサバとマティアという二人の人が選ばれました。でも、使徒になれるのは一人だけです。ペトロは、お祈りをしました。
「すべての人の心を知っておられる神様、この大切な仕事を委ねられるのは、二人の内どちらでしょうか。どうか教えて下さい。」
ペトロたちは、最後にくじを引いて、神様の御心を知ることにしました。みんな祈りながらくじを引きました。そして、マティアがくじにあたったのです。使徒たちは、神様がマティアさんを選んで下さったことを信じて、12弟子の仲間に、加えることにしました。
これからいよいよ、弟子たちの働きが始まります。イエス様が、私たちの罪のために十字架にかかってくださったこと、そして、3日目によみがえられて今も生きておられることを、みんなに伝えるのです。神様は、この弟子たちに特別な力を与えてくださるのです。
今日のこの御言葉から、2つの事をお話しします。
(1)心を合わせて熱心に
この時、弟子たちは、イエス様が十字架にかかり、よみがえられましたが、また、天に帰って行かれました。イエス様がこの地上からいなくなったのです。「この先、どうなるんだろうと不安だったに違いありません。」
そんな、不安と恐れの中で、弟子たちはオリーブ山から、エルサレムに帰っていきました。そこで、、120人の人達が一緒に家に泊まって何をしていましたか?
「心を合わせて熱心に」お祈りをしました。
14節には「彼らは皆、婦人たちやイエスの母マリア、またイエスの兄弟たちと心を合わせて熱心に祈っていた。」と書いています。
弟子たちは、不安と恐れの中でただ、神様だけを信頼して、「心を合わせて熱心に祈ったのです。」
私たちが、自分たちでどんなに素晴らしい計画を立てたとしても、自分力でどんなにがんばったとしても、限りがあります。けれども、神様にお祈りをすると、神様は、私たちに聖霊の力を与えて下さって、すべてをご存じで、すべてがお出来になる神様が素晴らしい御業を成して下さるのです。
「彼らは皆、婦人たちやイエスの母マリア、またイエスの兄弟たちと心を合わせて熱心に祈っていた。」
弟子たちは、イエス様が召天され、自分たちの力ではどうすることもできなって、祈りに追い込まれました。そして、「イエス様が約束された聖霊を与えてください。」と心を合わせてい熱心に祈ったのです。その祈りに神様は答えて下さり、聖霊を与えて下さって、教会が誕生したのです。
私たちも「心を合わせ熱心に」祈ることができるとは、何と素晴らしい事でしょう。私たちも弟子たちのように「心を合わせて熱心に」祈り、神様の素晴らしい御業を見せていただきましょう。
(2)御言葉に従うこと
イエス様が十字架にかかられた後、イスカリオテのユダは、銀貨30枚を神殿に投げ込んで、自分で死んでしまいました。イスカリオテのユダを愛しておられたイエス様にとって、どんなに悲しかったか分かりません。
そこで、12人だった弟子が11人になってしまいました。そこで、もう一人選ぶことになったのです。どうして、一人選ばなければならなかったのでしょうか?
それは、聖書の御言葉に預言されていたからです。
20節に『その務めは、他の人が引き受けるが良い』と太いカギカッコで書かれていますがこれは、(詩編109編8節)で預言されていた言葉です。
弟子たちは、御言葉に従って、もう一人の弟子を選んだのです。私たちも、聖書の御言葉に従って、神様の御心を行いましょう。
石井十次は、日本で最初の親をなくした子どもたちを育てる「岡山孤児院」を作った人です。石井十次は、若い頃、クリスチャンのお医者さんに診察を受けたのがきっかけで、クリスチャンになり、お医者さんになろうとお医者さんになるために勉強を始めました。
そんなある時、お父さんが死んで途方に暮れて四国巡礼をしている、お母さんと子どもに出会いました。そして、その子どもを預かって育てる決心をしました。その時から、「岡山孤児院」の働きを始めたのです。
けれども、石井十次は、だんだん迷いはじめました。それは、医者になるか。「岡山孤児院」の働きをこのまま、続けていくかということでした。
「神様、この私はこれから世を捨てて、あなたの手足となって、孤児院のために働くべきでしょうか。それとも、私が今まで目指し来た、お医者さんになるべきでしようか。」
お医者さんになることは、お父さんやお母さん、また奥さんの願いでもあったので、石井十次はとてもまよいました。
ある朝のことです。このことで神様に祈って、聖書を開きました。すると、一つの御言葉が、心に迫ってきたのです。
ピリピ3:7~8a
「しかし、わたしにとって有利であったこれらのことを、キリストのゆえに損失と見なすようになったのです。8 そればかりか、わたしの主キリスト・イエスを知ることのあまりのすばらしさに、今では他の一切を損失とみています。キリストのゆえに、わたしはすべてを失いましたが、それらを塵あくたと見なしています。」
そして、祈っている内に、神様の臨在に包まれました。そして、心の奥から燃え上がるような思いがわき上がり、神様が「子どもたちのために尽くしなさい」と言っておられることがはっきりと分かったのです。
彼は、4年間勉強してきた、医学書をすべて焼き払いました。そして、その決心を奥さんに話したのです。奥さんも神様の御心に従って、心を込めて、子どもたちを育てました。
石井十次は、この時、自分とって、親をなくした子どもたちに仕えることが、キリストの証人になることだと確信したのです。
私たちにも、いろいろ決心しなければならないことがあります。そのような時に、大切な事は、自分で計画を立てたり考えたりする前に、聖書の御言葉に従うことです。御言葉に従って、イエス様の証し人として用いていただきましょう。
今日は、イエス様が天に帰られた後、弟子たちがしたことを二つ、お話ししました。一つは「心を合わせ熱心に祈る」ことです。もう一つは「聖書の御言葉に従うことです。」
そのように、心を合わせ熱心に祈り、御言葉に従った弟子たちに、聖霊が降り、全世界に福音が伝えられていきました。
私たちも、弟子たちに倣って、心を合わせて熱心に祈り、御言葉に従って、聖霊に満たしていただいて、素晴らしい教会を建てあげさせていただきましょう。
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